ご無沙汰してしまいました。小宮部屋、久しぶりの更新です。
3月4日から3泊4日、京都で小宮千鶴選手と合宿をしました。
泊まったのは、ボディケアでいつもお世話になっているTKメソッドさんの、古民家を再生した事務所でした。畳の部屋があるわけでもなく、お風呂があるわけでもありません。事務所のスペースに簡易ベッドを2台持ち込んで、並べて寝るだけ。それだけの場所でした。
お風呂は、毎日銭湯。4日間、それが当たり前になっていきました。
1日目
初日は、いつも動画撮影でお世話になっている日清都カントリークラブで練習でした。
いつものゴルフレンジで、まずは黙々と練習。理香子プロが球筋を見て、ひとこと。千鶴選手が頷いて、また打つ。その繰り返しでした。
そのあと、コースの奥にある、秘密基地のような場所に移動しました。木に囲まれて、誰も来ない場所。そこで、ひたすらアプローチの練習です。
球を打つ音と、芝を擦る音だけが響いていました。会話はほとんどありません。理香子プロも、千鶴選手も、お互いに何か言葉をかける必要がない。そういう距離感で、ただボールに向き合っていました。
まだまだ寒い日でした。手がかじかむような寒さの中で、二人とも、当たり前のようにそこにいました。人知れず、黙々と。こういう時間が、本当に大事なんだよなぁと、見ていて思いました。
夜は、千鶴選手のリクエストで回転寿司へ。普段の練習の話から、好きな寿司ネタの話まで、たくさん食べながら、たくさん話しました。そのあとは、初めての銭湯です。
湯気の中、一緒にお風呂に入りながら、いろんな話をしました。家族のこと、日々のこと、ゴルフのこと。
話していて思ったのは、本当に擦れていない子だということです。お父さん、お母さんに大事に大事に育てられた子なんだと、湯船の中で聞く言葉の一つひとつから、伝わってきました。
2025年は、色々悩んだ一年でした。プロテストの結果も含めて、自分の中で答えが出ないことがたくさんあったと思います。そんな千鶴選手に、こんな話をしました。
「千鶴ちゃん、人生に無駄はないんだよ。全部、意味があるんだよ。」
湯気の向こうで、千鶴選手は静かに聞いていました。すぐに何か答えが返ってきたわけではありません。でも、その静かさが、ちゃんと届いている証拠のように感じました。
事務所に戻ると、英語の音声が聞こえてきました。彼女の毎日の日課で、英語を勉強しているのだと翌朝聞きました。あんなに練習して、銭湯でたくさん話して、それでもまだ、自分のための時間を積み重ねている。
気がつくと、隣の簡易ベッドから寝息が聞こえていました。初日、お疲れ様でした。
2日目
翌朝、5時頃。物音で目が覚めました。隣のベッドはもう空っぽで、千鶴選手は2時間かけてヨガをしていました。
すみません。私はその様子を、簡易ベッドの中から見ていました。薄暗い古民家の中、一人で静かに体を動かす姿。声をかけるのも野暮な気がして、しばらく寝たふりをしていました。
7時過ぎには練習場へ行き、朝からボールを打つ。午前中は、練習場でひたすらボールを打ち続けていました。前日、理香子プロにアドバイスをもらったFW(フェアウェイウッド)の練習です。同じ場所に、何度も同じ球を打ち続ける。その繰り返しに、飽きる様子は一切ありませんでした。

お昼以降は、完全なオフ日。ランチは、お楽しみのスイーツパラダイスへ。スイーツが大好きな千鶴選手、たまには息抜きも必要です。さっきまでクラブを握っていた手で、今度はケーキにフォークを入れる。本当に嬉しそうな顔をしていました。

その後はプチ京都観光。伏見稲荷神社、三十三間堂を拝観しました。日が落ちた頃には京都タワーに上り、夜の京都市街を高いところから眺めました。一日中ボールを追いかけていた目で、今度は街の灯りを眺める。そんな時間でした。
そして、この日の終わりは、銭湯です。
3日目
翌日は、神戸のオキコバランスさんへ。パター練習に行きました。
このスタジオに導入されているのは、TOUR PUTT Circleという、世界最先端のパッティングトレーニングシステムです。直径5m、3%の傾斜がついた円形グリーンに、最新のトラッキングテクノロジーを融合。AR(拡張現実)技術によってグリーンの傾斜やボールの軌道を可視化し、科学的な根拠に基づいた練習ができます。
gggプロジェクトのメンバーももちろん私も、いつもこちらでお世話になっています。理論的なお話も聞けて、本当に勉強になります。

夜ご飯のあとは、練習場へ。狙ったところに打つ練習をしていましたが、修正能力がすごい。一度ズレても、次の一球で戻してくる。何度見ても、やっぱり違うなと感じました。

そして、また銭湯へ(笑)3日目になると、もう何も気にせず、自然に体が向かう場所になっていました。のぼせる寸前まで、色々な話ができました。
4日目
翌朝、しっかりTKメソッドさんのケアを受けて、千鶴選手は帰路につきました。簡易ベッドを片付けて、古民家はまた静かな事務所に戻りました。
この4日間を通して、千鶴選手のことを少し深く知れたかなと思います。
シーズンに入ったら、「1日オフね」ということもできなくなります。簡易ベッドで寝てと銭湯に行くの4日間でしたが、だからこそ持てた時間でした。
湯気の中で言った「人生に無駄はないんだよ」という言葉。千鶴選手がこれからどんな1年を過ごすか、その中であの言葉を思い出してくれる瞬間があれば、それだけで十分だなと思っています。
そんな千鶴選手も、小さい頃からゴルフを始めました。
小さい頃からゴルフというスポーツに出会える子を増やすことは、ゴルフの裾野を広げることにつながります。そして、ゴルフの裾野を広げることは、このスポーツの未来のために必要なことです。
ジュニア育成の合宿を、理香子プロがこの夏開催します。ぜひ参加して、ゴルフの楽しさ、仲間と切磋琢磨する時間を共有してください。
詳しくはこちらから。
