連載は終わっても、挑戦は終わらない
「プロへの道 〜小宮千鶴の挑戦〜」は、今回公開した動画をもって、ひとつの区切りを迎えます。
第1回の公開から、たくさんの方に動画を見ていただき、この小宮部屋を読んでいただきました。本当にありがとうございました。
最初の投稿で、私はこう書きました。
1次予選、2次予選、最終プロテストのその日まで、と。
その日までを、この連載でお届けすることはできませんでした。
7月のプロテスト第1次予選。千鶴選手は、2次予選へ進むことができませんでした。
撮影1日目の昼休憩を、今も覚えています。
理香子プロに「受かった子たちをみてどう思った?」と聞かれて、声の代わりに涙が出た千鶴選手。
しばらく泣いたあと、絞り出した言葉は「悔しかったです」でした。
あれから約8ヶ月あまり。
彼女は今、また同じ悔しさの中にいます。
でも、同じ場所に戻ってきたわけではないと、私は思っています。
京都の合宿で見た、朝5時のヨガ。
手がかじかむ寒さの中、秘密基地のような場所で黙々と続けたアプローチ練習。
今年の春からはスイングの改造にも取り組み、6月の日本女子アマチュアゴルフ選手権では、自己最高となる9位タイに入りました。
悔しさの中身は、きっと1年前とは違うはずです。
合宿の銭湯で、千鶴選手にこんな話をしました。
「千鶴ちゃん、人生に無駄はないんだよ。全部、意味があるんだよ。」
あの言葉を、今もう一度、贈りたいと思います。
この1年も、無駄なことは何ひとつありませんでした。
撮影のたびに、千鶴選手にたくさんのことを教えてくださったのが、森田理香子プロでした。
撮影1日目、最初に千鶴選手に投げかけたのは、技術の話ではなく「ゴルフは好き?」という問いでした。
それからも撮影のあとには、「楽しかった?」と声をかけてくれました。
ゴルフの技術より先に、まず心をほどく。
トップの世界で戦ってきたプロだからこそ、「楽しい」が一番強いと知っていたのだと思います。
練習では、球筋を見て、ひとことだけ伝える。
千鶴選手が頷いて、また打つ。
短い言葉の中に、プロとして積み重ねてきたものが詰まっていました。
撮影の場でいただいた一つひとつの言葉は、千鶴選手にとって大きな財産になりました。
いつか合格の日に、あの「楽しかった?」に、千鶴選手が笑って答える日が来ることを信じています。
理香子プロ、本当にありがとうございました。
最後の撮影の様子は、ぜひこちらの動画でご覧ください。
https://youtu.be/WeBoynzAHC0?si=IoTij783pcFuk6XN
最後に、この企画を一緒に作ってくださった森田理香子プロ、アジカレチームの皆さま、yummyroseの皆さま。
撮影や練習でお世話になった日清都カントリークラブさん。
yummyroseさんとのご縁をつないでくださり、この企画が生まれるきっかけをくださった株式会社TNGさん。
そして、動画とこの小宮部屋を見守ってくださったすべての皆さまに、心から感謝申し上げます。
第1回の最後に、「小宮千鶴の挑戦は、まだ始まったばかりです」と書きました。
その言葉は、今も変わりません。
連載はここで一区切りとなりますが、小宮千鶴の歩みは、これからも続いていきます。
次に彼女が涙を見せるのは、合格の日であってほしい。
心から、そう願っています。
引き続き、応援をどうぞよろしくお願いいたします。
gggゴルフプロジェクト 事務局長 内野美和


