2025年 撮影1日目より

「プロへの道 〜小宮千鶴の挑戦〜」第1回動画を、たくさんの方にご覧いただきありがとうございます。公開から2日で1万2千回を超える再生をいただき、小宮千鶴への応援の大きさを改めて感じています。本当にありがとうございます。

これは、アジカレチームによる「プロへの道 〜小宮千鶴の挑戦〜」第1回撮影の日のことです。

正直に言います。私はある瞬間、カメラを回せませんでした。

プロじゃないから、ではなく――その場にいた一人の人間として、ただ見ていることしかできなかったんだと思います。

だから、この文章があります。

撮影当日の小宮千鶴は、カメラの前でも、スタッフに囲まれていても、いつもと変わりませんでした。飄々としていて、緊張した様子もなく、ただそこにいるだけで空気が自然でした。

「この子、緊張しないのかな」と思いながら見ていました。

転機は、昼休憩でした。休憩の合間に、気づけば3人だけになっていました。私、小宮選手、そして森田理香子プロ。誰かが意図したわけでもない、そういう何気ない隙間の時間でした。

理香子プロが、静かに聞きました。

理香子プロ

「ゴルフは好き?」

少し間がありました。小宮選手は、すぐには答えませんでした。

彼女がゴルフを始めたきっかけは、ゴルフが大好きなお父さんの夢だったと聞いています。「好きか嫌いかでは言えない」という答えには、そこに至るまでのいろんな時間が、静かに滲んでいた気がしました。


小宮千鶴選手

「好きか嫌いかでは言えない。でも、ゴルフをやめれるか?って言われたら……やめたくない。」


20歳の言葉とは思えませんでした。ゴルフが「好き」でも「嫌い」でもなく、「やめられない」。そこにある複雑さは、本気でやってきた人間にしかわからない感覚だと思います。

その後、理香子プロが別の問いを投げました。


理香子プロ

「プロテストが不合格で……受かった子たちをみてどう思った?」


小宮選手が、答えようとしました。でも、言葉が出てきませんでした。声の代わりに、嗚咽が出ました。

普段、試合で負けても感情を表に出さない。冷静で、ブレない。そういうイメージが強い選手でした。だからこそ、その場にいた全員が、息をのんだと思います。

しばらく泣いたあと、絞り出すように言いました。


小宮千鶴

「悔しかったです。」


たった5文字でした。でも、その5文字の重さは、1年間分でした。

後日、お母さんから教えていただきました。「ゴルフで泣く姿を、私たちの前で見せたことが一度もなかった子が……」と。撮影の現場で見た涙は、家族にも見せてこなかった涙でした。

冒頭の写真は、その昼食の場面です。この写真の直後に何があったのか——それは、ぜひ動画でも見てみてください。


理香子プロはその日以来、練習後や撮影後に必ず聞くようになりました。

「楽しかった?」

「楽しい」が最強だと知っているプロが、まず彼女の心を解きほぐそうとしています。この365日は、そこから始まっています。


これからの小宮部屋では、YouTube動画では映らない小宮千鶴の素顔を、月2回のペースでお届けしていきます。

合宿中、一緒に入った露天風呂で語り合った話。週末にキャディとして立つコースでの気づき。理香子プロとの練習で生まれた言葉たち。そして、プロテストへの道のり——1次予選、2次予選、最終プロテストのその日まで。

良い日も、悔しい日も、そのままお伝えします。
小宮千鶴の2026年の挑戦の軌跡を、ぜひ一緒に見届けてください。


次回の動画もお楽しみに。
小宮千鶴の挑戦は、まだ始まったばかりです。

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